XやYouTubeで「ObsidianとClaude Codeをつなげば第二の脳になる」という話を見ると、自分も入れないと置いていかれる気がしてきます。
第二の脳とは、読んだことや考えたことをメモに貯めておき、あとでAIに聞けば取り出せる状態のことです。
Obsidian(オブシディアン)は、メモを1枚ずつテキストファイルで保存し、メモ同士をリンクでつなげるノートアプリです。
私は5月にClaude CodeにObsidianは必要?という記事を書き、導入を見送りました。ただ、その時点では一度も使っていませんでした。
そこで6月から、Obsidianを2通りのやり方で試しました。ここに書くのは、メモの保存先(保管庫)に残ったファイルの日付を数えた記録です。私1人の実験なので、自分に当てはまるかは、後半の問いで確かめてください。
この記事の結論(30秒)
- 手で整える保管庫は5日、AIに整理させる保管庫は14日で、更新が止まりました(ファイルの更新日で数えた日数です)
- 更新が止まった理由は、知りたいことをClaude Codeに聞けば足りたからでした
- 入れる前に「毎日そこへ書く用事があるか」を確かめると、迷う時間を減らせると感じています
Obsidianを実際に試しました
使ってもいないのに判断していたと気づいた
5月の記事は、Claude Codeと作業フォルダを見直して、見送りを決めた記録です。
6月20日、使ってもいないのに判断していたと気づき、その日のうちにObsidianを入れています。
入れる前の判断材料(保管庫と索引の違い、併用で増えるコスト)は、Claude CodeにObsidianは必要?で扱いました。
保管庫2種類とWeb保存で試しました
Obsidianでは、メモを保存するフォルダを保管庫(Vault)と呼びます。
手で整える保管庫はリンクを1本ずつ打つ
1つ目は、手で整える保管庫です。入れたものは3種類あります。作業はどれも私がClaude Codeに指示して行い、自分の手で打ったわけではありません。
- ブログ記事3本を、Obsidianのメモにしたもの
- ブログで使う言葉の説明集(用語集)。作った日に書き足して、載せる言葉を14個から72個に増やしました
- パソコンにあった記録のファイル260個(Claude Codeの記憶のメモや作業記録など)
メモ同士をつなぐリンク(wikilink=クリックで別のメモへ飛べる印)は、[[ ]] を1本ずつ打って作ります。私はClaude Codeに指示して打たせましたが、自動で増えるものではなく、入れるたびに誰かが1本ずつ打つ形でした。
AIが整理する保管庫は取り込みを自動で行う
2つ目は、6月24日に作った、AIが整理する保管庫です。使ったツールは claude-obsidian。Claude Codeで動き、GitHub(プログラムを公開・共有するサイト)で公開されています。
文章をフォルダに置いて「取り込み(ingest)」を頼むと、AIが話題ごとのメモに分け、リンクまで付けてくれるのが特徴です。私が試した版の説明書(README)では、準備の手順は「2分」とされています。実際は、最初の取り込みを終えるまで、私の操作も含めて1時間あまりかかりました。
Claude Codeに読ませる記事の保存も始めた
3つ目は、7月2日に始めたWeb保存です。Obsidian Web Clipper(ブラウザで開いた記事を保管庫に保存する拡張機能)で、Claude Codeに読ませたいネット記事を保存する使い方です。
AIが3本の文章を21枚のメモに分けました
手で整える保管庫と何が変わるのか、手持ちの文章3本(Obsidianを見送った記事・料金の記事・Claude Codeが自動更新されなかった時の記録)で試しました。
メモ同士のつながりもAIが付けました
3本の文章を取り込むと、AIが内容ごとに21枚のメモへ分けました。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 取り込み時間 | 7分59秒 |
| できたメモ | 21枚 |
| リンク数(切れ0) | 123個 |
| AIの利用量 | 従量課金なら約2ドル相当(私はMaxプランなので追加の支払いなし) |
内容ごとのページ分けとリンク付けを、AIが行っています。手で整える保管庫なら、リンクは人(私の場合はClaude Code)が1本ずつ打ちます。7月1日には2回目の取り込みもしました。
AIの利用量や上限の考え方は、Claude Codeの料金の記事で解説しました。
導入では確認画面と日本語名でつまずいた
つまずいたのは、次の3つでした。
- 作業のたびに出る許可の確認画面を、数十回押しました
- 日本語のファイル名で、処理が崩れる場面が何度かありました
- 説明書(README)は英語でした
ほかの道具でつまずいた記録は、Claude Codeで実際にハマった7つの失敗にあります。
Obsidianの更新は止まりました

日数は、保管庫を作った日から、最後にファイルが更新された日までの期間です。実際に開いていた日数は数えていないので、更新が止まった日が開かなくなった日と同じとは限りません。
手で整える保管庫は、作った日から5日で中身の更新が止まりました。1件だけ後から更新がありますが、Macが自動で作る管理用のファイルなので数えていません。
AIが整理する保管庫は、作ってから14日で最後の更新になりました。その2日前に、手で整える保管庫は凍結して、こちらに一本化すると決めました。
Web保存した記事は26本です。最初の4日間で21本が入り、その後の3週間で増えたのは5本だけでした。
7月29日の1本が、最後の保存になりました。
Web保存は、始めた直後の4日に約8割が集まっていました。
知りたいことはClaude Codeに聞けば足りました
Obsidianを自分で開く場面がなかった
振り返ると、Obsidianを自分で開く場面がありませんでした。知りたいことが出てきたら、Claude Codeに聞けば答えが返ってきます。
7月6日には、記事の台帳やClaude Codeの記憶を保管庫へコピーしないと決めました。7月31日の時点で、私は「使わずに否定はしたくないので取り入れてみたが、結果やっぱり使っていない」と振り返っています。
最後まで残ったWeb保存
それでも最後まで続いていたのは、Claude Codeに読ませたい記事の保存でした。
AIの利用量(1回の質問でどれだけ文章を処理したか)の内訳は、前回の記事に追記しました。
試した時間はムダだったのか
| かかったもの | 数字 |
|---|---|
| 時間 | 約1時間(立ち上げ・私の操作を含む) |
| お金 | 追加の支払いは0円(Claude Codeの定額プランの枠内。従量課金なら合計約6ドル相当) |
私が使っているMaxプランは、Proプランより使える量が多いプランです。Proプランでは、同じ使い方をすると利用上限に近づきやすいかもしれません。
出典:Claude 料金プラン(確認日:2026年9月17日)
得たものは、前回の記事の説明を1か所直せたことです。「索引が太ると、AIが毎回読む量が増える」と書いていたものの、測ってみると、AIが読む量に影響していたのは、情報を探し直す回数でした。
この時間と費用に対して、記事の説明を直せたことに価値があったかで、判断してみてください。
使い続けたのはClaude Code
Claude Codeだけで第二の脳にならないのか
Claude Codeに最初からある記憶は、私の好みや訂正を覚える場所で、読んだ記事の中身を貯める場所ではありません。私の場合、記事や作業の記録はパソコンのフォルダに貯めていて、Claude Codeはどこに何があるかを記憶の目次で知っています。貯める場所は、もうあったということです。Obsidianが足すのは「メモ同士のつながり」と「人が眺める画面」で、私にはその2つを使う用事が先に来ませんでした。
| パソコンのフォルダ+Claude Codeの記憶(私のやり方) | Obsidian+Claude Code | |
|---|---|---|
| 貯める | できる(普通のテキスト) | できる(同じ) |
| 引き出す | 目次に書いた分は確実。書いていないものはAIが探しに行くかどうか次第 | 同じ課題 |
| メモ同士のつながり | フォルダとファイル名だけ | リンクで残り、図で見える |
| 人が眺める | Finderで開く | 専用の画面で読みやすい・スマホからも読める |
Claude Code標準の記憶は初期設定でオン
Claude Codeには、最初から2種類の記憶があります。
- CLAUDE.md:自分で書く、AIへの説明書のファイル
- 自動メモリ:訂正されたことや好みを、Claude Codeが自分でメモするしくみ
自動メモリは、初期設定でオンです。メモの目次にあたるファイル(MEMORY.md)は、会話を始めるたびに、先頭から200行または25KBのうち、先に達したところまで読み込まれます。CLAUDE.md は、1ファイル200行未満が目安です。
出典:Claude Code 公式ドキュメント「How Claude remembers your project」(確認日:2026年9月20日)
CLAUDE.md の基本はCLAUDE.mdとは?、ファイルが膨らんだときの分け方はCLAUDE.mdが426行に膨らんだらに書きました。
では、ほかの人はObsidianを何に使っているのか。
Obsidian活用は4つの型
2026年9月に日本語の記事を10本読み、使い方を分けてみました。検索の上位から選んだ10本なので、全体の割合ではありません。
| 使い方の型 | どんな人か |
|---|---|
| ①毎日メモを書く人 | 日報や考え事を自分で書き、AIにも読ませる |
| ②AIの記録置き場 | 作業の記録をAIが書き、次の会話で読む |
| ③チームで共有 | 仕様書や議事録を人とAIで更新する |
| ④やめた人 | AIと話すだけで足りた |
10本の中で続いていたのは①と③の人でした。ここに、私が試して分かった「Obsidianが足す2つ(メモ同士のつながり・人が眺める画面)」を重ねると、使ってみていいのは、毎日自分の手で書くメモがある人、メモ同士のつながりを見返す人、スマホや別のAIから同じメモを使いたい人です。私は②がもともとClaude Code側にあり、①③の用事がありませんでした。
Obsidianを入れる前に確かめたい3つの問い
家計簿や体重記録のアプリで、入れた週だけよく開いた覚えはないでしょうか。
毎日そこへ書く用事があるかを確かめる
手で整える保管庫は、自分でメモを書き足すことが前提です。私の場合、作り始めてから5日で最後の更新になりました。
同じ指示を何度も書かずに済ませる工夫(スキル=作業の手順をまとめてAIに渡すファイル)は、スキルとHooksの使い分けの記事に書いた通りです。
今の記憶で足りない場面を1つ書き出す
Claude Codeで /memory と打つと記憶のファイルの一覧が出て、選んだファイルや自動メモリのフォルダを開けます。
出典:Claude Code 公式ドキュメント「How Claude remembers your project」(確認日:2026年9月14日)
「これを覚えていてくれなくて困った」という場面を1つ書き出してみてください。毎回説明し直していることがあれば、それが1つ目の候補です。1つも出てこなければ、今の記憶で様子を見る、という選び方もあります。
書き出した場面は、Claude Codeにそのまま「これを覚えておいて」と言えば足ります。Claude Codeが自分で記憶のファイルに書き残し、次の会話から読んでくれます。私もこの形で、ルールや直された点を残しています。
| こんな場面が多いなら | まず試すもの |
|---|---|
| 同じ指示を毎回くり返している | Claude Codeに「これ覚えておいて」と言う(標準の記憶に残ります) |
| 調べたいこと・思い出したいことが多い | まず Claude Code に聞く(私はこれで足りました) |
| 自分の手で毎日書き足したいメモがある | Obsidian を2週間など期限を決めて試す |
試すなら止まった日を残しておく
試すなら、始めた日を控えておきましょう。あとで最後の更新日と比べれば、更新が止まった時期を確かめられます。期限の目安は、私の記録(14日)から見て2週間ほどです。
フォルダの場所を伝えるだけで、更新日はClaude Codeに数えてもらえます。
7月に保管庫を一本化したときも、最終更新日の確認はClaude Codeに任せていました。
頼むときの文面の例:「この保管庫フォルダで、ファイルが最後に更新された日をフォルダごとに教えて。読むだけにして、消したり書き換えたりしないで」
前提
- 道具は Claude Code
- 保管庫のフォルダを Claude Code で開ける状態にしておく(始め方はClaude Codeは未経験には難しい?)
- 自分でやるのは、フォルダの場所を伝えることと、書き換えの許可を出さないこと
- 出てきた日付は、Obsidian でそのノートを開いて自分の目で確かめる
個人情報やパスワードを書いたノートがあるフォルダは、渡さないでください。
結果を表で受け取りたいときは、次の文をそのまま使えます。
この保管庫フォルダで、ファイルが最後に更新された日をフォルダごとに表にして。読むだけにして、消したり書き換えたりしないで。
AIを使わない場合は、Mac の Finder で表示を「変更日」順に並べ替えれば同じことを目で確かめられるので、そちらでも構いません。
私と条件が違う人はどう判断するか
ブログ以外の仕事でも同じ結論になるのか
「4つの型」の表でも、長く続けていると書かれていたのは①と③です。
仕事の種類で決めずに、「毎日そこへ書く用事があるかを確かめる」の問いに当てはめてみてください。
今から入れるなら公式の選択肢も増えた
今は、つなぐための道具が公式や作者の側にもあります。
- Obsidian CLI:ターミナル(文字で命令を打ち込む画面)からObsidianを操作できる公式の機能です。Obsidian 1.12 のインストーラー以上で使えます。設定画面でCLI(Command line interface)をオンにして登録する必要があり、使うときはObsidianが起動している前提です(起動していなければ、最初のコマンドで立ち上がります)
出典:Obsidian ヘルプ「Obsidian CLI」(確認日:2026年9月20日) - obsidian-skills:GitHubで公開されている、AIエージェント(指示を受けて作業を進めるAI)に渡す手順書の集まりです
出典:GitHub kepano/obsidian-skills(確認日:2026年9月14日) - claude-obsidian:私が使ったツールも開発が続いていて、2026年9月10日に v2.2.0 が出ています(私が試したのは v1.9.2)
出典:GitHub AgriciDaniel/claude-obsidian Releases(確認日:2026年9月14日)
まず/memoryを確認する
Obsidianは、私が開く場面を作れなかった道具でした。向いている人の条件は、前回の記事に書きました。
明日やることは1つです。Claude Codeで /memory を開き、今の記憶で足りない場面を1つ書き出してください。
これは私1人の記録です。数字が動いたら書き直します。Claude Codeをこれから始める方は、Claude Codeは未経験には難しい?からどうぞ。
記事の中で触れた「同じ指示を何度も書かずに済ませる工夫」は、作り方を無料のnoteにまとめています。コピペで使える雛形つきです。
参照した公式情報
- Claude 料金プラン https://claude.com/pricing (2026年9月17日に確認)
- Claude Code 公式ドキュメント「How Claude remembers your project」https://code.claude.com/docs/en/memory
- Obsidian ヘルプ「Obsidian CLI」https://obsidian.md/help/cli
- GitHub kepano/obsidian-skills https://github.com/kepano/obsidian-skills
- GitHub AgriciDaniel/claude-obsidian Releases https://github.com/AgriciDaniel/claude-obsidian/releases
(各情報の確認日は、本文中の出典に記載しています)

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