CLAUDE.mdが426行に膨らんだら|AIがルールを守らない時の「分ける」整理術


「毎回同じことを書いているのに、なぜか守られない」——その原因は、AIの性能ではなく、ルールの”置き方”にあるかもしれません。

Claude Codeを使い始めて、AIに守ってほしいルールをCLAUDE.mdにどんどん書き足していく——最初は私もそうしていました。プログラミング未経験の私でも、ルールを書けば書くほどAIが賢くなる気がして、楽しかったんです。

ところが、ある時から「あれ?」と思うようになりました。前に書いたはずのルールを、AIが守ってくれない場面が増えてきたんです。

調べてみると、これは私だけの問題ではなく、CLAUDE.mdが長くなると起きやすい、わりとよくある話でした。この記事では、「長くなったCLAUDE.mdをどう整理すると、またAIがルールを守ってくれるようになるのか」という”考え方”を、未経験の目線でお話しします。

この記事の結論(30秒)

  1. CLAUDE.mdは長くなるほど、AIがルールを守りにくくなることがある
  2. 解決の考え方は、「目次(短い本体)」と「引き出し(別ファイル)」に分けること
  3. 完璧に作り込まなくてOK。困ったら少しずつ分けるくらいでちょうどいいと感じています
目次

CLAUDE.mdは、長くなるほど「守られにくくなる」ことがある

まず、なぜルールが守られなくなるのか。これには理由があります。

CLAUDE.mdは、AIが毎回いちばん最初に読む”取扱説明書”のようなものです。便利な反面、ここに書いたことは毎回ぜんぶ読み込まれます。つまり長くなればなるほど、AIが一度に抱える情報が増えていくわけです。

公式の解説でも、CLAUDE.mdは200行くらいまでが目安で、それ以上になると指示が守られにくくなる、と言われています。人間でも、A4用紙10枚の注意書きを渡されたら、全部は覚えていられませんよね。AIもそれに近いことが起きるんです。

シンラボくん

シンラボくん
私が「ルールを守ってくれない」と感じたのも、まさにCLAUDE.mdが長くなってきた頃でした。書けば書くほど良くなる、というわけでもなかったんです。

ちなみに、CLAUDE.mdって何?という方は、先にCLAUDE.mdとは?未経験40代がAIに毎回同じ説明をしなくて済んだ話を読んでもらえると、この先がスッと入ると思います。

解決の考え方は「目次」と「引き出し」に分けること

では、どうするか。答えはシンプルで、全部をCLAUDE.mdに書かないことです。

イメージはこうです。

  • CLAUDE.md本体=「目次」:いつも必ず守ってほしい”核のルール”だけを、短く置いておく
  • 別のファイル=「引き出し」:細かい知識や、たまにしか使わない手順は、別のファイルに分けて入れておく

つまり、毎回読む場所はうんと短く保って、詳しい中身は別の引き出しにしまっておくという分け方です。机の上をスッキリさせて、書類は引き出しにしまうのと同じ感覚ですね。

シンラボくん

シンラボくん
「全部を机の上に広げっぱなし」だと探すのも大変。「よく使うものだけ机に、あとは引き出しに」と分けるイメージです。

この考え方のいいところは、特別な道具がいらないことです。ファイルを分けるだけなので、追加のアプリを入れなくても始められます。「外部ツールを入れたほうがいい?」という疑問は、Claude CodeにObsidianは必要?で別途まとめているので、気になる方はそちらへ。

私も分けたら、またルールを守ってくれるようになった

正直に言うと、私はこの「分ける」を最初から知っていたわけではありません。AIがルールを守ってくれなくなって、困ってから整理し始めました。

やったことは難しくありません。「いつも守ってほしい核のルール」だけをCLAUDE.mdに残して、細かい知識は別ファイルに引っ越しただけです。そのうえで、たくさんの別ファイルがどこに何を書いたか分からなくならないよう、目次になるファイルをひとつ作って管理するようにしました。

結果として、AIがまた核のルールを拾いやすくなったと感じています。毎回読む量が減ったぶん、大事なことに集中してくれるようになった、という感覚です。

実は、整理する前の私のCLAUDE.mdは、気づけば426行まで膨らんでいました(AIが守りやすい目安は200行ほどと言われるので、その2倍以上です)。ルールを守ってくれない場面が増えて、「なんで?」と相棒のAIに行数を確認してもらったら、この数字。これでは大事なルールが、ほかのルールに埋もれてしまいます。そこでAIに棚卸しをしてもらい、核のルールだけを残して詳しい中身は別ファイルへ移しました。本体は123行まで減りました。

ただ、分けたあとにもう一つ気づいたことが——分けただけでは、今度はAIが「引き出し(別ファイル)」を毎回開きに行かないことがあったんです。これも、私がAIと話しながら「分けた先も、ちゃんと読みに行こうね」と決めて改善しました。だから正直、私自身に大きな手間がかかったわけではなく、AIと相談しながら整えていったという感覚です。分けっぱなしだと、人もAIも”引き出しの中身”を忘れてしまうんですね。

シンラボくん

シンラボくん
「守ってくれない」とイライラするより、「読む量を減らして、読みに行く約束もする」と考えると、対処がぐっと楽になりました。

このあたりの具体的な作り方(ファイルの名前の付け方・目次ファイルの作り方・”分けた先をちゃんと読みに行く”仕組み)は、もう一歩踏み込んだ中級者向けの話になるので、いま別途まとめている最中です。まずは「分けるという考え方」だけ持ち帰ってもらえれば十分です。ルールづくりの基本は、初級編のnote(CLAUDE.mdの22ルール)でも触れています。

公式にも、いろんな「分け方」があります

私のやり方は、あくまで一例です。Claude Codeには、ルールを分ける方法がいくつかあります。ただ、最初から名前を全部覚える必要はありません。ざっくり言うと、役割は4つです。

1つ目は、別ファイルを読み込ませる方法です。
CLAUDE.md本体には「詳しくはこちら」と書いて、細かいルールを別ファイルに逃がします。整理には便利ですが、読み込ませる量そのものが大きく減るわけではないので、「軽くする」というより「見通しをよくする」方法です。

2つ目は、場面ごとにルールを分ける方法です。
たとえば「ブログを書く時のルール」「コードを触る時のルール」のように、使う場面ごとに置き場所を分けます。全部を1つに詰め込まないための整理方法です。

3つ目は、手順書として切り出す方法です。
毎回読むほどではないけれど、必要な時だけ使いたい手順は「スキル」のような形で別にしておけます。たとえば「ブログ記事チェック手順」「WordPress投稿前チェック」みたいなものです。

4つ目は、絶対に止めたいことを仕組みで止める方法です。
「外部に送る前は確認して」とお願いとして書くだけでなく、送信前に必ず止まる設定や運用にするイメージです。大事なことは、AIの記憶力だけに任せない方が安心です。

この4つを全部すぐ使う必要はありません。最初は「本体を短くして、細かいものは別ファイルへ」だけで十分です。慣れてきたら、必要に応じてスキルや仕組み化を足していけば大丈夫です。

シンラボくん

シンラボくん
私は最初、難しい機能を使わず「ただファイルを分けて、目次を作る」だけで十分でした。慣れてきたら少しずつ試す、で良いと思います。

完璧に分けなくていい|AI任せきりにしないことだけ守って

最後に、肩の力が抜ける話を。

最初から完璧に整理しようとしなくて大丈夫です。私も、困ってから少しずつ分けただけです。「長くなって守られなくなってきたな」と感じたら、そのとき一行ぶんだけ引き出しに移す。これくらいの気軽さでちょうどいいと感じています。

ただ、ひとつだけ気をつけてほしいことがあります。

整理や分け方をAIに手伝ってもらうのは便利ですが、最終的に「何を残して何を分けるか」を決めるのは自分です。 AIは「これは要らないですね」と気軽に提案してきますが、大事なルールまで動かしてしまうこともあります。AIに任せきりにせず、最後は自分の目で確認する——これだけは守ってください。

CLAUDE.mdは、一度書いて終わりではなく、使いながら育てていくものです。長くなったら分ける、困ったら足す。その繰り返しで、自分とAIにちょうどいい形になっていきます。

まとめ

  • CLAUDE.mdは長くなると、AIがルールを守りにくくなることがある
  • 「短い目次(本体)」と「引き出し(別ファイル)」に分けると、また守ってくれやすくなる
  • 完璧を目指さず、困ったら少しずつ分ければOK。最終判断だけは自分で

これからClaude Codeを始める方は、まずClaude Codeの始め方と、まずこの3つだけ実装すればいいから入ると、つまずきにくいと思います。

そして、「ルールやメモリの基本的な作り方」をもう少し知りたくなったら、初級編のnote(CLAUDE.mdの22ルール)にまとめています。さらに踏み込んだ”分けた先まで読みに行く運用の仕組み”は、いま中級編として準備している最中なので、また別の機会にお届けします。

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